思い出と名づけるほどのことは何もない記憶のかけら(Chika)
- STORY ARTFES
- 2021年10月13日
- 読了時間: 2分
作品タイトル:思い出と名づけるほどのことは何もない記憶のかけら
制作年:昔々
ジャンル:短歌
制作技法:映像作品(無音)
解説:
思い出と名付けるほどのことは何もない
ただの感情の記憶のかけら。
昔々のそんなかけらが
時々ふっと浮かび上がってくるのです。
海の底に沈んでいた砂のような記憶が揺れて
何かを誰かを思い出しそうになるのです。
昔々に作った短歌作品に
光を当てる機会ができたことを
とても嬉しく思います。
アーティスト略歴
名前:Chika
略歴:兵庫県神戸市を拠点にマヤ暦を使った占い、セラピー、コンサルティングをしています。持って生まれた才能を活かす生き方、人間関係、恋愛、子育て、仕事のアドバイスなど。
インタビュー
ー とてもメッセージ性のある作品だと感じました。
本来は、夏の終わりの思い出があって、そこから春へ移り変わっていく過程を表現した作品です。
誰にでも、”好きな人に好きって伝えるかどうか?”と悩んだ夏が
あるのではないでしょうか。
「夏休みのうちに言おう。
いや、夏休みが空けて学校で会った時に言おうか...。」
あれこれ悩んで眠れない夜を繰り返して、 結局、好きな人は誰かのものになってしまう。
春になって友達のままバイバイして、 後ろ姿をずっとずっと未練がましく見送っている...そんな情景。
勇気を出さなかった者には、 そんな思い出とも言えない情景の記憶のかけらしか残らない。
でも完全に忘れてしまうこともできずに、 時々ふとした瞬間に記憶の底から浮かび上がってくる....。
ーというメッセージを、皆さんと共有したかったのです。
勇気を出して告白していたら、思い出となったかもしれない。でも出来なかった。 でも大切な思い出。 そしてこのタイトル「思い出と名づけるほどのことは何もない記憶のかけら」
素晴らしく、読み応えがありました。
夏の方の短歌が印象的。「きみ」の夢を見たあとの「からっぽの朝」...涙を流すことのほどでもない、言葉にするのは難しいよくわからない感情だったのかな。